2年生のチーム医療福祉論では、科目の履修とは別に、自身の興味あること(領域、訓練法など)についてテーマを決めて、調べてプレゼンテーションをする課題があります。
テーマの制限はなく、例年様々なテーマで丁寧に調べ、丁寧に考察して発表してもらっています。
卒論のない専攻科ではありますが、言語聴覚士の業務や研修として、学会に発表する機会もあるので、この機会にそういったプレゼンテーションを学んでもらっています。
今年度の2年生は5名、それぞれ取り上げたテーマに関連する領域を担当している教員が付いて、テーマの選定や内容、プレゼンテーションについて個々に指導を行っているので、教員側もちょっとした手間がかかる課題ではありますが、「そこか」と感じる着眼点に触れることもでき、毎年楽しみでもあります。
プレゼンの仕方も、言いたいことや書いてあったことを一方的に述べ倒すというより、自分がこのことを調べてどんなことを考えたかを語るような、そんな発表になるように、指導しています。
調べたことを並べるだけなら、ネットをみたほうがはやい、そうではなくて、自分自身がどう感じたか、何を考えたか、その考えた過程を叙述できるようになってもらえたらなと思っています。
今年度のテーマも、制度についてや指導技法について、コミュニケーション環境についてなど視点がバラバラで、それぞれに面白いと感じました。
自分の思いや捉えをことばにしていくことは、チームアプローチで求められる専門性の一つだと考えます。授業を介しただけではすぐに身につくものではないと思いますが、こういうことを重ねて、自ら考える力をつけて言ってほしいと願います。
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