当専攻科フェイスブックより
昨日、今日、2年生の臨床技能試験OSCEを実施しました。
インテーク(初回面接)を行い、ラポール(信頼関係)を築き、指定された検査を実施する、30分ほどの実技試験です。
検査を正しく遂行することは、もちろん大事なのですが、個人的にはインテークでのラポール形成が大事だと思います。
患者さんの症状を知りたい、患者さんの思いを知りたい。
そういった患者さんへの探求の度合いを推し量ることができます。
検査実施はある意味、マニュアルがあって、マニュアル通りの仕事なのですが、結果の読み取りは対象者を踏まえたものになってきます。
言語聴覚士の仕事は相手によってやり方が変わる、マニュアルのない、正解のない仕事だと思います。正解を求められると、これと言ったものを教員からは教えにくいところがあります。
正解は、対象となる方が教えてくれる。相手の満足が正解だとしたら、そのアプローチは人の数だけあるので、難しい、だけどそれが面白いのが言語聴覚士という仕事なのだろうと思います。
対象者のことば・こころと語らいながら、相手に寄り添う中に専門性を織り込んでいきます。
だから勉強していくしかない、知識を磨き続けるしかないのですが、ただ勉強して「わかる」だけでは意味がなくて、それを「使い」、「できる」に変えていく必要があります。
OSCEは「分かっちゃいるのにできない」を知る機会になります。それはとてももどかしく、悔しい場になることもあります。
でも、「できない」を知ることは「できなければならない」を知ることにも繋がります。
「分かっていない」がわかることで「わからないといけない」に気づくこともできます。
できるつもりになっている座学の知識を、やれるかどうか、技術になっているかどうか、できるにするには何が必要か、などに気づけます。
OSCEという試験や実習という場は、学生時代に大事な機会だと思います。
うまくいかなかった機会があることで、次の自分のアクションの質を高めていけるので、たくさん実践を重ねてみてほしいと思います。
また、うまくいったとしても、さらなる高みを目指すことも大事ですね。
自分のためだけではない勉強は、大変ですがとてもやりがいがあります。
学んだことが誰かの役に立てるなんて、ステキだと思いませんか?
また、誰かのために役立てるためなら、しっかり学ばなきゃと思えますよね!
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