只今教員研修を受けております。
これは養成校教員、というより、同業者を育てるという観点から行われている研修で、養成校教員ではない、臨床現場の管理職の方もいらっしゃいます。
その中で出てきている『コンピテンシー』ということばから、言語聴覚士に求められる資質とは、を考えました。
その資質がないとSTになれない、というのではなく、その資質を求められるので、持とう、持てるようにと意識して学ぼうということだろうと思います。
言語聴覚士協会が挙げたものはこちら。
↓
1) 豊かな人間性と対象者中心の思考
2)倫理的な態度
3)確かな知識・技能と根拠に基づく臨床
4)コミュニケーション力
5)連携力
6)リサーチ・マインド(科学的探究心)
7)安全管理
8)社会的役割
9)後進の指導
10)生涯にわたって学び続ける姿勢
臨床に出たら「確かにな~」と思うところではありますが、学生だとピンとくるのは4)コミュニケーション力くらいかもしれません。
あと、倫理的な態度、というのも大事ですね。「良いことをする、良くないことをしない」簡単に言えばそういうことだと思うのですが、「人を思いやれるか」ということ、それは単純に「優しい」というだけではなく、「相手のためを想う」というところでしょうか。
個人的には、人やこころ、コミュニケーションについての探究心や、想像力を要する仕事だと思っています。それは表立って『ことば』として現れないものを探り出す力、ともいえます。
専攻科での学びを深める中で、これらの意味や意識が分かり、学生の中に染み込んで、資質のかけらを持って臨床に送り出していけたらいいなと思います。
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