ここは、成人演習室。
実際のST訓練室のような個室です。
昨日と今日、1年生のOSCE(オスキー)、『客観的臨床能力試験』を行いました。
これは、臨床実習に対応できる臨床能力があるかの実技試験です。
OSCEでは、教員が模擬患者となり、診療情報を元にインテーク(初対面面接)とスクリーニング(大まかな症状把握)を実施してもらいます。
患者との関係の取り方、大まかな方針のあぶり出しができるかを観ているのですが。
学生側からすると『試験』なので、『自分の実技を見せる』ことに気持ちが向きがちです。
『患者を診る』『患者を知ろうとする』ということを問われていることに気付きが弱いこともしばしば。
何のためにやっているのか。
その目的自体を曖昧に捉えていたら、とるべき行動を間違えやすいのもこのOSCEだと思います。
患者の状態を知り、自分たちの介入すべきところはどこか。
介入点を見つけたら、どんな支援ができるか。
座学の学びを自身のアクションで体現することは、なかなか難しいですが、そこを身に付けなければと感じながら試行錯誤していけるか。
真の理解となっているか。
確認する場なのです。
だから、OSCEのやり直しをしてもらえることは、未知や未熟であると気づいたあとで、修正・リベンジの機会をもらえたこととして、ポジティブにチャレンジしてほしいのですが。
学生はいつもシュンとしたり、パニックになったり、思い詰めたりしがちです。
現場に行く前なのだから、今気づけてよかった、どう直したらいいか教わろう、他者の視点や意見を取り入れてステップアップしようと、思えるために、教員も丁寧な指導を心がけています。
取りあえず、1回目のOSCE、終わりました。
1年生の皆さん、お疲れ様でした。
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