ポカポカ陽気の薄曇りの中、令和3年度専攻科修了証書授与式が挙行されました。
今年度も保護者や在校生の参加はなく、短縮化した修了式となりました。専攻科1期からコロナ禍に見舞われ、まだ私も、本来の修了式というものを未経験なまま。
もちろん、謝恩会などもありません。
今年度の修了性は8名。諸事情で2名が欠席となりましたが、オンラインでライブ配信も行われました。
入学当初からコロナ禍の中ではしってきた2年間。試行錯誤の2年間でした。
専攻科長からは「これからは対等な関係、教える義務はなくなりました。自ら学び続ける気持ちを持って、想像力を働かせながら、一緒に頑張っていきましょう」との贈ることば。
修了生からは「私たちも大変だったが先生方も大変だったと思う」と労いのことばと、私たちへの記念品(名入りボールペン)を頂きました。
国家試験の合格発表がまだなので、少しソワソワした感じもありましたが、専攻科での学びは修了。これからは社会に戻って、新たな学びを続けていただきたいと思います。
それはきっと、学生としての学びよりもシビアで、試験と違って答えのない、または、相手によって答えの違う学びになることでしょう。
それをやりがいに変えられるまでは、まだまだ道程は長いです。
実習とは違い、その責任も自身が負うことになるので、学生のような甘えも通用しなくなります。
初任者のうちにたくさん苦い思いをすることがあると思いますが、その経験はSTとしての知見を深めてくれる、むしろそういう経験のほうがよく覚えているものだと、専攻科長も話されていました。
この経験を乗り越えて、やりがいや面白さをみつけられるのだろうと、通り過ぎてきた立場では、そう思います。
そうして、誰かの役に立てる人に成長していってくださることを心から願っています。
そのためにはまず、自身の心と体が健康であること、元気であること。
そうでないと他者の心と体のケアやサポートはできないと思います。
そういう意味でも、「どうぞ、お元気で。」
専攻科長のこのことばに尽きるのだろうと思いました。
大学はまた新しい顔をお迎えすることになります。
春は寂しさと嬉しさで交錯します。
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