秋ごろかな、1年生の1人から、「音声障害に関心があるのだが、訓練を見学できるところはないか」と相談を受けました。
心当たりがあるのは、県大の城本先生くらい。早速先生にどこか見学できるところはないかと相談したところ、先生の訓練の見学を提案していただきました。
言うてみるもんだ!
ちょうどコロナの5波が落ち着いた頃ではあったけれど、学内の講義や期末試験に追われる時期だったので、「春休み頃」と話していました。
希望してくれた学生は見に行けるけれど、他の学生にも学ばせたいなぁ、診療センターにぞろぞろと引き連れていくこともできないしなぁと、思い、これまたダメ元で、「先生、うちに来て学生に話をしてもらえないだろうか」と打診。卒業生の特権でしょうか(笑)「いいですよ」と快諾いただけました。
講義とは別枠で特別講義とするか、悩んだのですが、在校生だけでなく、卒業生にも城本先生のお話を聞く機会を提供できたらなぁと思い、専攻科長に打診して、『研修会』という形での開催にして、専攻科に縁ある学生にとっての卒前卒後の研修にすることにしました。
春頃に、と言っていた見学は、まだ難しいのですが、研修会は実現しました。
時世も見計らいながら、ハイブリッドで企画をしています。
オンラインだけ、対面だけなら楽ちんなのですが、ハイブリッドとなると(専攻科で初の試みなので)そのためのシステムを構築しないといけません。対面の臨場感をオンラインで視聴している人たちにも共有できるようなオンラインにする必要があります。
機材は揃えてみたので、実際にかどうできるか、あと3週間の間に少し試行錯誤してみます。オンライン3年目。コロナに負けずに学びの質を担保できたらいいなと思っています。
日々の臨床に必死に追われている卒業生だと思いますし、現場での勉強会や有料のセミナーなど、学びの場は現場にもあると思いますが、現場に出たあとでまた大学の学びに触れると、現場に出る前の学びとは違う吸収があります。
自分たちが受けていた学びがとても意義深かったことや、教わったことの意味がやっと分かるなんてことも絶対にあります。
そして、大学としても、卒後の学びの保障というか、後押しと言うか、学び続けることのきっかけ作りとして、こういった研修の場を設けることで、STとしての資質の向上へ貢献もできます。
在校生にとっても、学びの補習になるとともに、卒後もサポートとして学びの機会を提供してもらえるというのは安心感になるのではないでしょうか。
専攻科の理念でもある、『学び続ける事のできる人材』を育成していく取り組みの1つとして、この卒後研修を位置づけていくべく、続けていけたらいいなと思っています。
こちらから提供するというのは簡単なのですが、いずれは卒業生と大学と協同して作り上げていけるのが理想だと思っています。それが『主体的な学び』になっていくようにと願います。
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