只今教員研修を受けております。
その中で出てきた「テクニカルスタンダード(コンピテンシースタンダード)」ということばを調べていく中で「社会人基礎力」ということばに出会いました。
医療従事者になるにあたり、必要な能力というものは確かにあると思いますが、そういった専門的な能力以前の、「社会人基礎力」は医療で働くというよりも、社会に出ていくという点で大事な要素だろうと思いました。
医療教育学という研修で、医療を学ぶ学生の不適格行動という内容があり、「挨拶をしない」「遅刻をする」「嘘をつく」「ごまかす、虚偽の報告をする」「期限を守らない」「言い訳が多い」「いじめ」「お金の管理ができない」などが出てきました。
『医療』が付く付かないの問題ではないような気もしましたが、そういった社会人基礎力自体が低い学生が増えている、という話でした。誠実さが求められる医療においてはむしろそういった社会人としての基礎があった上での専門性であろうという話でした。
実習の評価項目の中にも、専門性だけでなく社会人としての資質を問う評価を含んでいたりしますが、知識を交わす以前に、「ともに働くためのスキル」というものも確かに必要になりますね。
どこかのサイトに、社会人基礎力はOS、テクニカルスタンダードはアプリ、という例えがありました。
専門性を問う前に、社会に出るうえでの基礎的な能力というものは確かに大事で、大学を出たから急に身につくというものでもないですが、意識を持って少しずつ身に付けていかないといけないし、求められていく力なのだろうと思いました。
できることをアタリマエとせず、できない学生がいたらどうやったらできるかを考えていかないといけないし、学生側にもできなければならないことなんだと意識して、習得に努めてもらえたらなと思いました。
この社会人基礎力、というのは経済産業省が掲げている、人生100年時代においてライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力として、2006年に提唱されたそうです。
知らなかったなー。
読んでいると、身に着ける意識をするところからかな、意識しないと身についてはいかないなと思いました。
また、社会人を経験したうえで読むからこそ、この重要性にも改めて来づけるところはあると思います。ググって見てもらえたら嬉しいですし、私も演習の中で伝えていきたいなと思います。
大卒や社会人経験を活かし、この上に医療的なテクニカルスタンダードを上乗せして、「活躍し続ける」人生を目指して行けたらステキだろうと思います。
そういう意味で、大学卒業後に経験した社会人生活は、医療にキャリアチェンジしてもきっと生かされます。
こういった学びに興味があればぜひ、大学のオープンキャンパスや説明会にいらして下さい。お待ちしています。
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