「取得資格と進路」にも追記した内容ですが、こちらにも転載いたします。
開業したくて言語聴覚士の資格を取る人は少ないかもしれないのですが、資格を取得した先に働き方を考えていく中の1つに加わってくるであろうと思われます。
言語聴覚士は、医師の指示のもとで行う業務もありますが、言語聴覚士法上、言語相談や言語指導、構音指導は医師の指示なく実施が可能です。
そのため、言語聴覚士が国家資格化して20数年たった昨今では、「フリーランス」「開業」して個人事業主として働くSTも増えてきました。
働き方としては、様々な事業所を掛け持ちしたり、自身で相談室を開室したり、児童発達支援事業や放課後等デイサービスの事業所、訪問看護や訪問リハのステーションとして開業したり、他機関のSTや他職種へのコンサルテーションを行ったりと幅広いです。
一般的なリハビリテーションとは違い、業務内容や支援方法は様々ですが、地域生活支援のひとつとして、また働き方改革のひとつとして、少しずつ広がりを見せているように思います。
また、もともと言語聴覚士は医療、教育、福祉、行政、介護など幅広い分野で活躍していることや、大卒2年過程の養成課程があることで、他大学で全く違う領域を専攻してきた人・全く違うはたけからのキャリアチェンジや、公認心理師、介護福祉士などとのダブルライセンスの人が多いことも、他の医療技術職との違いがあります。
もちろん、新卒ですぐに開業というのは難しく、技術の習得やネットワークの構築のために臨床経験を積むことが求められると思いますが、その後の選択肢のひとつにフリーランスで働く言語聴覚士を考えることもできます。
子育てや介護との両立、地域や職域を広げた活動など、働き方や社会の中での活躍の場が広がる可能性がまだまだある職種、それが言語聴覚士ではないかと思います。
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